名市立明正中学校くわなしりつめいせいちゅうがっこう
 

部活動指導方針

令和6年度 部活動指導方針 

桑名市立明正中学校

                            

1 はじめに

  本方針は、「国の運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」(H303月公表)・「三重県部活動ガイドライン(H304月公表)・「桑名市部活動ガイドライン(H311月策定)」をふまえ本校の体制や基本的な考え方・取組等について具体的に示すものである。

 

2 意義とねらい

(1) 意義

    部活動は、生涯にわたってスポーツや文化及び科学等に親しむ能力や態度を育て、体力の向上や健康の増進、文化及び科学的素養の充実を図るだけでなく、異年齢集団による活動を通して、生徒の自主性や協調性、責任感、連帯感などを育成するともに、生活意欲や学習意欲を高め、保護者や地域から期待される生徒の健全育成の場としても重要な役割を果たしている。

 

(2) ねらい

〇スポーツや文化に親しみ、個性の伸長を図る

    個々の興味や関心に応じた活働に積極的に参加することで、体力の向上や健康の増進、文化的素養の充実を図る。また、全力で物事に取り組む態度や集中力を身につけたり、成し遂げた充実感や満足感などを味わったりしながら、自己の特性を見出すとともにその伸長を図る。

〇自主的・自立的活動の素地を養う

  教師(指導者)の適切な指導のもと、勝利至上主義にともない結果のみを追求することなく、お互いに支え合い切磋琢磨しながら、生徒による自主的・自立的な活動が展開できるように支援する。

  〇生徒相互の人間関係を深める

    学年や学級の所属を離れ、共通の興味や関心・意欲を持つ生徒が、「ふれあい」や「つながり」を基盤として活動する中で、望ましい交流を深めながらより良い人間関係を構築する。

  〇集団活動を通して、共に生きる力を育む

    集団の一員としての役割を果たすことにより、豊かな共同生活を営み、集団の向上や発展に寄与する力を身につける。また、集団での活動を通して、「おりあい」をつけたり挨拶や礼儀を大切にしたりするなど、自治的な能力や社会連帯の精神とともに、共に生きる力を育む。

  

(3)「ねらい」を達成するための手立てと留意点

  〇毎年度当初に「部活動指導方針」の確認を行い、全教職員の共通理解のもとに部活動を展開する。

  〇部活動の目標や練習内容については、部長を中心とした、生徒が自ら改善しようとする機会を大切にする。

〇校務分掌組織の生徒活動部内に部活動・部長会指導担当を置いて、随時部長会を開催して実態把握とふり返りに努める。

〇日頃から、生徒が不安や悩みを相談しやすい体制を整え、生徒の生活状況の把握に努めるとともに、保護者や学級担任及び当該学年との連携を図り、相互理解に努める。

「部活動ノート・部活動教育相談・部活動見学会や保護者会を定期的に設けて、部活動への理解と協力を得る。

〇暴力を伴った指導・体罰や各種ハラスメントの禁止はもちろんのこと、指導中の言動には十分注意し、教職員間で気になることがあれば指摘や助言がし合える関係組織を確立する。

  〇顧問及び指導者の指導力向上に向けた研修を計画的に推進する。

 

3 本年度の部活動について

(1)本年度設置する部活動

  【運動部】 軟式野球  サッカー  ソフトボール(女子)  陸上競技

        水泳  バスケットボール  バレーボール(女子)  卓球  テニス

【文化部】 吹奏楽  創作(美術・家庭)   ※自然科学部(適宜開催)

 

(2)設置基準

  〇部の成立は5名以上とする。運動部活動については、各種目の大会参加資格を満たしている場合とする。

「設置」及び「廃止」については、設備や環境、教職員の状況、将来の見通し等を考慮し、職員会議で協議のうえ決定する。 

 

(3)顧問について

  〇原則として複数の顧問を配置する。そのため、常勤の全教職員は、いずれかの部活動を担当する。

  〇外部指導者:スクールサポーターについては、学校長の許可及び職員会議での承認を得る。

  〇大会等の引率については、学校体制で行う。

 

(4)活動について

  〇活動は、顧問の直接指導・付き添いのもとに行うことを原則とする。

〇安全には十分配慮し、生徒の発達段階や健康状態に応じて、無理のない計画を立てて指導する。

  〇早朝練習は原則7:30~8:10とし、顧問が不在の場合には活動しない。部員の登校時刻は、午前7:00以降とし、活動後は予鈴で部員が教室へ入れるように指導する。

  〇早朝や放課後に出張や急用で顧問が不在の場合は、他の教職員へ依頼ができれば活動することができる。

  〇練習時間は、平日2時間程度(早朝練習含む)、土日・休日は3時間程度とする。平日については日没時刻・通学時間から考えて、下記の時刻まで活動可とする。

〇長期休業中は原則、土日の2日間は休みとし、活動時間は3時間以内とする。

   ※長期休業とは、GW、夏季休業、冬季休業、春季休業をいう。

 

 

 

期  間

終了時刻

下校完了時刻

A

4月~7月

17:30

17:45

B

夏休み

16:30

16:45

C

9月前半

17:30

17:45

D

9月後半

17:15

17:30

E

10月前半

17:00

17:15

F

10月後半

16:45

17:00

G

11月~冬休み

16:30

16:45

H

1月

16:45

17:00

I

2月

17:00

17:15

J

3月

17:15

17:30

K

春休み

16:30

16:45

   (長期休業中や休日の下校完了時刻も上記と同様とする)

日課

帰りの会

部活終了

下校完了

A5

14201430

16:45

17:00

B5

13551405

16:20

16:35

A4

13101320

15:35

15:50

B4

12501300

15:15

15:30

  〇E10月前半)からG11月~冬休み)の日没が早い期間で、悪天候の時は「安全面を考慮し、明るい時間に帰宅させる」ことを優先する。その時は下校時間を繰り上げ、全校体勢で生徒を下校させる。

〇生徒の健康状態や教職員の健康面・総勤務時間縮減の観点から、月曜日を休養日として設定する。それと併せて土・日のいずれか1日を休養日とし、週2日以上設ける。

 ※月曜日が休日等の場合も活動は行わない。長期休業中はこの限りではない。

  〇職員会議・全体研修会など全職員が参加する会議日については、放課後の部活動は行わない。

  〇水曜日に会議のある日は、部活動は休養日とする。

   ※ただし、大会やコンクール前、後期(上記EK期)に関しては、活動の充実を図るため、活動を考慮する。

〇休日(土・日・祝日)に活動する必要がある場合は、生徒の発達段階や健康状態に応じて無理のない範囲で活動し、活動時間については3時間を超過しないように留意する。また、大会等で休日の全てを活動する場合は、休養日を他の曜日で確保するなどの回復措置を講じる。

  長期休業日は、その意義をふまえ、ある程度まとまった休養日を設けるなど、生徒に十分な休養を与えるとともに、指導者自身もリフレッシュする機会をつくる。なお、大型連休等も、生徒が家庭や地域で余暇を楽しむことができるように配慮する。

  〇各部にて月ごとの計画予定を作成し、管理職の承認を得て、生徒へ配布することとする。

 

 

(5)入・退部及び転部

  〇入部については、強制ではなく希望者のみとし、1つの部活動に所属する。担任は、できる限り入部するように呼びかける。

  〇入部については、部活動オリエンテーション、見学、仮入部期間、入部届の提出等、定められた手続きを行う。

  〇転部・退部については、当該生徒や保護者との十分な話し合いを持ち、全ての関係者が納得したうえで書類を作成する。

 

(6)活動時の諸注意

  〇活動時の服装や更衣場所、部室の割当、カギ、ミーティングや昼食の場所、約束事については別途定める。また、雨天時における校舎内での活動については、当該部活動の顧問間で調整し、安全面等に十分注意して活動する。

  〇定期テストの期間は、1週間前からテスト終了まで活動しない。ただし、大会・コンクール等と重なる場合は、全教職員で協議のうえ、人数・時間・内容等に配慮し活動することができる。

  〇大会、コンクール等への参加、対外試合、練習内容や時間、早朝練習の実施については、学校教育活動や生徒一人ひとりの実状に応じて無理なく計画することとし、その活動計画は、保護者にも理解してもらうことも大切である。特に、校外での活動にあたっては「いつ・どこで・どのような大会等」であるかを事前に早く知らせるとともに、参加方法等の詳細についても伝える配慮が必要である。

  〇対外試合等における集合・解散場所や移動手段については、安全面に配慮して無理なく設定する。顧問の自家用車等による送迎は原則行わない。

〇部活動の経費については、各部の予算の範囲内において行う。その上で、受益者負担の原則からある程度の保護者負担はやむを得ないが、必要最小限にとどめるよう運営の工夫に努める。

 

(7)その他

  〇指導方針や申し合わせ事項については全校体勢にて遵守することとする。